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このクライマックスシーンの流れで藤子先生は二つのトピックをあえて外して描いている。
「のび太VSジャイアンの喧嘩」と「ドラえもんが去る瞬間」だ。
↑のび太がジャイアンにぶら下がっているコマの前はドラえもんがのび太を探しているシーンで、その前はのび太が「このままじゃドラえもんが安心して未来へ帰れないんだ!」と叫ぶシーン。つまり、のび太がボコボコにされる喧嘩のシーンはとばされて、描かれていない。
同様にドラえもんが去る、机の引き出しを開けてタイムマシーンに乗り込む瞬間、つまり最後の別れの瞬間も描かれていない。
どちらも盛り上がり必至の画が描けるはずなのに。
ドラマや映画だったら間違いなく音楽をかけてガンガン煽るところだろう。
だが↑の「かったよ ぼく」の、のび太の表情がもう充分VSジャイアンとの喧嘩の壮絶を表現できているし、僕ら読者も想像できるのだ。
↑の肩を組んで歩いてゆく2ショットのドラえもんの涙でもうそれ以上はいらないのだ。
あえてその二つのシーンを描かなかったことでこのエピソードはとても上品なものとなり、のび太とドラえもんの関係をより際立たせている。
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